日本語学校の面接時に聞いてほしいこと4選 -面接時に失敗しない必見アドバイス-

みなさん、こんにちは、めがねです。
日本語教師として働きたい方は、『日本村』『日本語オンライン』等の求人を検索し、面接試験に進んでいきます。
面接試験に進む過程でこんな方はいらっしゃいませんか?

面接で何を聞けばいいんだろう・・・
給料のことは聞いたらダメなのかな・・・
めがね
めがね
私は日本語学校の面接官をしてました!
面接でどこをチェックするか教えますね!

みなさんにはご自身に合った日本語教育機関でぜひ働いていただきたいと思っています。
こちらの記事は、面接時に聞いておくべきこと4つと、実際に給料のことに関して聞くべきかどうかをお話しさせていただきます。

本記事の信頼性


本記事を書いている私は日本語教師歴9年です。
日本語教師としてはたらくかたわら、日本語教育に関する情報を発信しています。
こちらのブログを読むことで堂々と面接に臨むことができるはずです。
具体的な質問とそれを聞くべき理由詳しく解説していきますね!

目次

日本語学校の面接時に聞いてほしいこと4選


まずは、一般的な質問以外に聞いていただきたい4つの質問がこちらです。
こちら以外でも、一般的な質問は聞いておいてくださいね。

1 教師の評価方法を教えていただけますか。
2 新人教育は何をされていますか。
3 授業は週に何コマ入りますか。
4 残業代は支給されますか。

以上4つの質問です。
こちらの質問項目をなぜ聞くべきなのか。
そしてその回答別にどういったところをチェックするのか一緒に確認していきましょう。

1.教師の評価方法を教えていただけますか。

1つ目が「教師の評価方法」です。
何をすれば昇給するのか、賞与をもらえるのかを明確に提示している学校様がオススメです。
毎日留学生のために日本語を指導していても、それがどういった形で評価しているのかもわからず、
給料も上がらないということはモチベーションの低下にもつながりますよね。
やはり働く上で、給与や社会保険、福利厚生の充実は大切です。
パートナーが主として稼いでおり、お金の心配がないなら構いませんが、そうではない人も少なくないはずです。
私も日本語教師としての収入のみで生活しているそんな一人でした。

私の実体験ですが、2012年10月に上京して、日本語学校で働き始めました。
3月の昇給時期にに5000円〜2万円程度昇給したこともあれば、昇給がない、面談がない、などといったこともありました。
実際に自分のクラスの学生を全員大学や専門学校へと問題なく導いた、指導したのに、それを評価する方法や基準がなかったのです。
これでは「やりがい」のみでしか気持ちが続かず、仕事も前向きに取り組めない原因となってしまいますよね。

では、実際にどういった日本語学校の評価方法があるでしょうか。
調査した結果、以下のような評価方法を用いている学校様があるようです。

①担任クラスの進学率(大学、専門学校など)
②担任クラスの退学率
③担任クラスの日本語能力試験の受験率、合格率
④学生アンケートを実施し、満足度調査
⑤教材開発、イベント企画をした数

などが挙げられます。

評価基準に関しては、主観ではなく数字などの客観性がある基準を設けている学校様がおすすめです。
「必死に1年間働いたのに、給与が上がらない…」といった状況にならないようにぜひ聞いておきましょう。
※ただし、評価基準が整備されていることで、給料が上がらないこともあるのでご注意を。

2.新人教育は何をされていますか?

次にご説明するのが「新人教育に関して」です。
経験の浅い方、特に未経験の方に対する教育制度が整っているかどうかです。
未経験の方がいきなり教壇に立って、日本語を教えるのは能力的にも心理的にもハードルが高いです。

経験がある方に関しても、初めてのクラス、初めての国籍の学習者など、新しい環境に戸惑いながら仕事を始める方が多いです。
そういった方に向けた新人教育が整備されているかは重要です。

私が主任時にしていた新人の方への教育がこちらです。

・ 教案指導
・ 授業見学
・ 定期的な相談会、勉強会
・ 他学校、団体との勉強会の参加

時代の流れと共に、上記よりより良い研修制度も存在するかと思います。
私が実践していた研修制度の中身が以下の通りです。



教案指導

『自分で作った教案を見てもらう』こともありますし、『先輩が作った教案を見せてもらう』こともあります。
未経験の方は1から作るのは大変なので無理せず、先輩教員の教案を見せてもらいましょう。
そしてその教案から授業の流れをつかみ、自分の良さが出る教案を作りをしていけばいいと思います。

稀に日本語教育機関では、教案を見せるのが絶対という学校があるようです。
熱心な学校という反面、指導する先輩教員と性格が合わず人間関係で悩むこともつきものかと思います。
面接官が上長になるはずなので、性格や話が合いそうかも確認しておきたい部分です。

授業見学

『自分の授業を見てもらう』こともありますし、『先輩の授業を見せてくれる』こともあると思います。
授業見学においては、前者より後者の『先輩の授業を見せてくれる』学校を選ぶことを強くオススメします。

他の教員の教案や授業を見ることで、自分の頭だけでは考えられなかった新しいアイデアや教え方が浮かんでくるようになります。
先輩教員の真似したいことと、自分の強みをプラスして、楽しい授業を展開してもらえればと思います。

特に授業が上手くいかない方は、まずは先輩の授業の導入や練習を真似てみるのも1つのいい方法です。
そして、いつかは自分の授業を後輩に見せられるようになるといいですね。

勉強会

定期的にクラス担当の教員と打ち合わせしたり、授業を振り返ったりする時間が必要です。
ここでは雑談だけにならないように、実際の日本語能力試験の合格率や日本留学試験の点数などのデータを見返して教材や教案を手直ししていきましょう。

外部の勉強会に参加する際に、参加費、交通費を出してくれる学校様もあります。
ただし、その場合は、参加して終わりではなく学んだことを学校に還元しなければなりません。
(教材作りや、授業内容の提案など)
あと、余談にはなりますが。①〜④を就業時間内で終えるような環境がオススメです。

→ 関連記事:日本語教師の求人サイト5選 -自分に合った日本語教育機関を選ぼう-

3.授業は週に何コマ入りますか。

みなさん日本語を教えたいから、日本語教師になりたいと思いますが、毎日たくさん授業を持っていると準備も大変になりますよね。
しかし授業のコマ数の上限は法律で決まっています。

2021年12月時点 法務省の『告示基準』で以下のように定められています。

(1)教員(日本語指導歴1年以上の者。) 25単位時間まで
(2)教員(日本語指導歴1年未満の者。) 20単位時間まで
(3)主任教員 20単位時間まで
(4)校長または副校長と主任教員を兼ねる者 16単位時間まで

<専任講師として働く場合>
いくら経験があったとしても、25単位時間までとされています。
20コマ以上の場合は、毎日午前か午後の授業を担当する、若しくは1日通しで授業に入ることがあります。
16コマの場合は、1日は授業が空く場合が多いです。試験作成、イベント企画など事務的な作業に動けるかと思います。
授業が好きなら20コマ以上がオススメですが、授業だけでなく、教材開発やイベント企画をしたい人は16コマ程度をお勧めします。

<非常勤講師として働く場合>
自分の生活スタイルに合った曜日と時間帯で授業に入れるか、必ず確認しておきましょう。
非常勤の方であれば掛け持ちして、40コマ近く働いている人をお見かけしたことがあります。

4.残業代は支給されますか?

給与に関する質問は聞きにくいかと思いますが、ズバリ勇気を持って聞くべきだと思っています。
ここではっきり答えられない学校様はあまりないかと思いますが、もし聞かずに働いて残業代が出ないという環境であれば長続きもしません。

専任講師の場合は、何時から何時までが就業時間なのか、そして残業代の規定を必ず聞くようにしましょう。
そして、非常勤講師の方の場合は、宿題の添削、試験作成、学生指導、イベント運営などに対して給与が支給されるかを確認しましょう。
ただ、残業するにも残業代に見合った業務を行う必要があると思います。
また、授業準備のためにどこまで残業代を支払うのかといった問題もあるようですね。

私が一番言いたいことは、『残業の規定を聞いた上で、不満なく納得して働くこと』です。
最近は改善されているようなので、面接時にはぜひ質問をして、明確に答えてもらえる学校様で勤めるのもいいかと思います。
みなし残業代が何時間分支給されているのか、このあたりが大切です。
※あまりお金のことを聞きすぎると採用を敬遠されるので、それはそれで気をつけましょう。

・コマ給、月給、残業代など給与面を明確に提示してもらうこと
・事前に質問を準備して、面接に臨むこと

以上、今回は日本語学校の面接時に聞いてほしいこと4点を挙げさせていただきました。
この4つの質問に淀みなく答えてくださる学校様がオススメです。
聞きにくい質問もありますが、逆に学校様によっては、難なく回答いただける質問項目だと思っています。
詳しくはYouTube内でも解説しているので、よかったらご覧ください。
日本語学校の面接時に聞いてほしいこと4選

その他、面接に関して何か不安な方がいましたらSNSのDMなどでお問合せください。
以上、めがね先生でした!



シェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

幼いころから日本語教師を目指していました。
日本語教育に関するブログ記事をまとめています。
・日本語教育学修士 主専攻修了
・日本語教育能力検定試験 合格
・日本語教師歴9年 主任経験有
よろしくお願いいたします。

目次