2021年日本語教育能力検定試験の合格率(過去5年間)

こんにちは。めがねです。
日本語教育能力検定試験の合格率がどれくらいか知っていますか?
以前は20%近くの合格率で難関の試験でしたが、最近はどうでしょうか。

5人に1人しか受からないって聞いたことがあるけど・・・

めがね
めがね

いえ、最近は合格率が上がっていますよ。

過去5年間の合格率を教えますね!

本記事では、過去5年間の合格率を振り返っていきたいと思います。

目次

過去5年間の合格率・平均点

日本語教育能力検定試験の過去5年間の合格率と平均点がこちらです。

<年度>  <合格率>  <平均点>
令和3年度 29.8%  156.7点
令和2年度 28.9%  160.1点
令和1年度 28.3%  163.3点
平成30年度 28.4%  163.7点
平成29年度 25.5%  160.8点
※合格率 = 合格者 ÷ 全科目受験者

年々、合格率は上がっています。
20%後半を推移していながら、30%を超えないところがポイント
ですね。
平均点は160点前半を推移していましたが、令和3年度は156点と低くなり試験が難しかったことが考えられます。

ちなみに令和元年度以降は、応募者が1万人を超えていますね。
▼参考資料 過去の試験データ
http://www.jees.or.jp/jltct/pdf/R3obosya.pdf

コロナの影響を心配していましたが、令和3年度試験も応募者は1万人を超えています。
反対に、応募したが受験していない人が2000人程度いるようです。
急用の方もいれば、準備不足で受けなかった方がいるかと思われます。
実際に当日も準備不足の方がある程度いらっしゃると思うので、しっかり準備をすれば合格圏内に入ることは十分に可能だと考えます。

さて、どうして合格率が上がっているのでしょうか、その理由を私なりに考察してみました。(個人的な見解でございます)

1.本試験が絶対評価であるため

本試験の実施要項に載っている【目的】がこちらです。

日本語教員となるために学習している者,日本語教員として教育に携わっている者を対象として,日本語教育の実践につながる体系的な知識が基礎的な水準に達しているかどうか,状況に応じてそれらの知識を関連づけ多様な現場に対応する能力が基礎的な水準に達しているかどうかを検定することを目的とする。

JLPTのように点数で合否を決めるのではなく、基礎的な水準に達していれば合格することができるようです。
例年で行くと記述を除く点数が160点を超えてくると可能性が大きくなってくるようです。

2.受験者のレベルが上がっている

全国の日本語教育機関、専門学校等において日本語教育能力検定試験の対策講座が受講できます。
YouTubeやブログ等のSNSを通じて、無料で勉強できるツールも増えてました。
ブログで日本語教育能力検定試験の過去問解説を掲載している記事も増えてきました。
忙しい日々を過ごしている方もいると思うので、自分のスケジュールに合った勉強方法を選択することが可能になりました。
受験者全体のレベルが上がった場合、例年の合格率に捉われずに例年より多く合格を出すこともあり得ると思います。



まとめ

公認日本語教師の資格に関して、昨年ごろから本格的に議論されているようですが、国家資格ができた場合、本試験の立ち位置がどうなるかは非常に気になります。
まだ具体的な運用開始時期などは発表されていない今、本試験は日本語教師の資格の1つであることは間違いありません。
今では、特定技能ビザが取得可能となり、留学生、技能実習生に加えて、特定技能で働く学習者に対しても日本語教育が必要になってくることでしょう。
まずはコロナの収束を願うばかりですが、少子化が進む日本では、外国人の労働力が必要です。
今後、日本語教育の需要は確実に増加するはずで、本試験の重要性も増していくと思っています。
まだ受験されたことがない方はぜひ合格を目指して、一緒に頑張りましょう。

今後も日本語教育能力検定試験に関する情報をアップしていきます。
YouTubeでも日本語教育能力検定試験に関する動画をアップしているので、ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
めがね先生のYouTubeはこちらから!


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この記事を書いた人

幼いころから日本語教師を目指していました。
日本語教育に関するブログ記事をまとめています。
・日本語教育学修士 主専攻修了
・日本語教育能力検定試験 合格
・日本語教師歴9年 主任経験有
よろしくお願いいたします。

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